おやすみなさいのおんがくかい

昨日、無事にWithコロナ初の演奏会を迎えることができました。

ご来場くださった皆さまへ心から心から感謝申し上げます。

新しい時代の演奏会は、私達もお客様一丸となって感染症対策をしなくてはいけないこと、多くを学びました。

舞台へ上がると、久しぶりに拝見する皆さまに『もっと近くでお話ししたい』と心底願いましたが、その気持ちを演奏に込めさせて頂きました。

嫌なことがあれば、『忘れることができる』
疲れたら『眠ることができる』
思考も労働もやめ、眠りにつく。一日の苦労は一日にて足れり。

これは、私達人間にとって、掛け替えのない『宝』だと思います。
おやすみなさいのおんがくかいは。この『宝』に思いを込めた選曲をしました。

終演後の皆さまがお帰りになった席に座り
このような状況の中でお出かけくださったこと、そして、演奏会へ出かけよう
と、思い明日館まで足を運んでくださったことへ感謝が尽きませんでした。

R.シュトラウスのBeim Schlafengehen 歌い出しの歌詞では
『もはや私は精魂尽きた』と歌います。この気持ちは、誰しも感じていることなのではないかと思っています。
続けて『手よ全ての行いをやめよ 額よあらゆる思考を止めるのだ』
と、続きます。
本当に、R.シュトラウスは晩年に素晴らしい詩に曲をつけたと、その運命に感動します。

演奏会の様子は、今後、アーカイブ配信なども考えています。
決定次第、お知らせいたしますね。

最後になりますが
録音チーム・撮影チーム・会場舞台スタッフチーム
皆さまの素晴らしいご協力がなければ、幕を開けることも、終演することもできませんでした。

心より感謝申し上げます。

(写真を撮る一瞬のみ近寄りました)

帰路に着く頃は、すっかり夜。
中秋の名月と共に、金木犀のよい薫りに包まれた講堂も思い出深い10月1日となりました。